ペアーズで「身長が高い人って年収も高いの?」「もし関係があるなら、それって身長のせい?」と気になる男性は多いはずです。
今回は、学生を除いたPairs男性プロフィール6,285件(身長記入あり)を集計し、身長と年収の関係を調べました。

佐藤くん
高身長の人って、年収も高いんですか?なんか全部持っていそうで、こちらは初期ステータスの時点で負けている気がします。

いいねラボ所長
少し関係は見えました。
ただし、身長そのものというより、年齢や職種の影響もあります。「身長が高い人と年収が高い人が同じ集団に多い」だけで、身長が直接の原因とは限りません。
データは面白いですが、読み方を間違えるとただの絶望装置になります。
ペアーズ男性は高身長ほど高年収なのか?
身長が高い人ほど年収もやや高い傾向があった
今回のデータでは、身長が高い男性ほど、年収レンジもやや高い傾向がありました。
身長と年収順位の相関係数は+0.15(Spearman)。強い相関ではありませんが、6,000人規模で見ると、はっきり正の方向に出ています。20代・30代・40代に分けてもほぼ同じ向きで、年齢の偏りで説明できる関係ではありませんでした。
低年収層と高年収層で平均身長に約3.4cm差
年収階層をざっくり3つに分けると、平均身長の差は次の通りです。
| 年収階層 | n | 平均身長 | 170cm未満率 |
|---|---|---|---|
| 低(〜400万円) | 641 | 170.7cm | 39.9% |
| 中(400〜800万円) | 3,345 | 172.6cm | 25.9% |
| 高(1000万円+) | 616 | 174.1cm | 14.4% |
ここでの「高(1000万円+)」は、1000〜1500万円・1500〜2000万円・2000〜3000万円・3000万円以上の各年収帯を合算したものです。次のセクションで内訳を出します。
低年収層と高年収層では、平均身長で3.4cmの差、170cm未満率では約2.8倍の差(40% vs 14%)がありました。
参考として、Pairs男性全体(身長記入あり)の平均身長は172.7cm、170cm未満率は24.6%です。
ただし「高身長=高年収」ではない
ここで強調しておきたいのは、これはあくまで全体の傾向ということです。
170cm未満でも高年収の男性はいますし、180cm以上でも年収が高いとは限りません。次のセクション以降で、もう少し細かく見ていきます。
年収帯ごとに平均身長を比べる
年収が上がるほど平均身長も上がる
年収レンジを細かく分けると、平均身長は段階的に上がっていきました。
年収帯ごとの平均身長
点が平均身長、縦の薄いバーが95%信頼区間。年収帯が上がるほど平均身長も段階的に高くなっている。
縦の薄いバーは平均身長の95%信頼区間です。サンプル数が多い400〜800万円帯あたりは区間が狭く、上位レンジは少しブレますが、年収帯が上がるほど平均身長も段階的に上がる傾向ははっきり読み取れます。
| 年収帯 | n | 平均身長 | 中央値 |
|---|---|---|---|
| 200万円未満 | 56 | 170.9cm | 172cm |
| 200〜400万円未満 | 585 | 170.7cm | 170cm |
| 400〜600万円未満 | 1,903 | 172.2cm | 172cm |
| 600〜800万円未満 | 1,442 | 173.0cm | 173cm |
| 800〜1000万円未満 | 616 | 173.3cm | 173cm |
| 1000〜1500万円未満 | 425 | 174.0cm | 174cm |
| 1500〜2000万円未満 | 102 | 174.6cm | 175cm |
| 2000〜3000万円未満 | 51 | 174.0cm | 175cm |
| 3000万円以上 | 38 | 173.7cm | 173cm |
200〜400万円未満の170.7cmから、1500〜2000万円未満の174.6cmまで、レンジが上がるごとに平均身長も上がっていきます。
1000万円以上は平均174cm前後
1000万円以上の男性は、平均身長が174cm前後でした。Pairs男性全体の平均身長172.7cmよりも、1cm以上高い水準です。
2000万円以上のレンジでサンプル数は減りますが、3000万円以上で平均が173.7cmに戻るのは少人数(n=38)によるばらつきとみられます。1500〜2000万円未満の174.6cmが、平均身長で見たピークでした。
400万円未満は170cm未満率が約4割
400万円未満の層では、170cm未満の割合が約40%。一方、1000万円以上では14.4%まで下がります。
低身長だから低年収という意味ではなく、年収帯ごとの身長プロファイルに差があるという見方が正確です。たとえば、170cm未満の男性のうちにも年収帯別の高年収者は一定数含まれており、170cm未満そのものが直接的に年収を下げているわけではありません。
身長帯ごとに高年収率を見る
ここまでは年収側から身長を見てきましたが、逆に身長側から年収を見ても、ほぼ同じ傾向が出ます。
170cm前後で高年収率に段差がある
年収を申告している男性のうち、800万円以上を申告した割合を身長帯ごとに見ると、次のようになりました。
| 身長帯 | n | 高年収率(年収申告者中) |
|---|---|---|
| 〜159cm | 36 | 5.6% |
| 160-164cm | 320 | 12.5% |
| 165-169cm | 975 | 17.1% |
| 170-174cm | 1,932 | 24.5% |
| 175-179cm | 1,278 | 28.0% |
| 180-184cm | 574 | 28.4% |
| 185cm〜 | 103 | 28.2% |
165〜169cmと170〜174cmの間で、高年収率が17.1% → 24.5%へ7ポイント上がっています。Pairs男性の身長記事(/pairs/height)でも見える「170cmの壁」が、ここでも出てきました。
175cm以上では大きく伸び続けるわけではない
170cmを超えると高年収率は上がりますが、175cm以上・180cm以上でさらに大きく伸び続けるわけではありません。
175-179cm・180-184cm・185cm以上は、いずれも28%前後で頭打ちです。「身長を伸ばすほど年収が上がる」というより、170cm未満と170cm以上で構成が変わる、という見方の方が今回のデータには合っています。
「170cmの壁」は年収分布にも出ていた
身長単体のいいね数でも、170cmを境に段差が出ることが分かっています(/pairs/height-170cm 参照)。今回の集計では、同じ段差が年収プロファイルにも出ていたことになります。
ただし、身長は自己申告なので、170cm付近には丸め申告や繰り上げ申告が含まれる可能性があります。そのため、170cmちょうどに生物学的な境界があるというより、実際の身長だけでなく、170cmを境にした見られ方や自己申告のされ方も含めて、プロフィール上の区切りになっている可能性があります。
なぜ身長と年収に関係が出るのか?
ここからは、相関の中身を分解します。身長そのものの効果なのか、職業や属性の違いなのかを見ていきます。
高身長の人ほど高年収職種に多い可能性
職種別に平均身長と高年収率(800万円以上を申告した割合)を見ると、次のようになりました。
| 職種 | n | 平均身長 | 高年収率 |
|---|---|---|---|
| 金融 | 94 | 174.8cm | 48.9% |
| コンサル | 86 | 173.6cm | 57.0% |
| 経営者・役員 | 272 | 173.5cm | 69.1% |
| エンジニア | 142 | 173.2cm | 17.6% |
| 大手企業 | 373 | 173.1cm | 36.7% |
| 上場企業 | 527 | 173.1cm | 38.9% |
| IT関連 | 335 | 173.0cm | 26.6% |
| 公務員 | 332 | 172.7cm | 14.8% |
| 会社員 | 1,228 | 172.2cm | 9.4% |
| 接客業 | 140 | 171.8cm | 2.1% |
| 建築関連 | 244 | 171.4cm | 9.8% |
| 福祉・介護 | 90 | 170.4cm | 0.0% |
職種はPairsプロフィール上の自己申告カテゴリで、実際の仕事内容や役職を厳密に分類したものではありません。それでも、職種ごとの平均身長には約4.4cmの差(金融174.8cm vs 福祉・介護170.4cm)があり、高身長な職種ほど高年収率も高い傾向が見えました。
職種を揃えると相関は弱まる

佐藤くん
じゃあ、身長が高いから年収が高いってことですか?

いいねラボ所長
そこまで言うのは飛ばしすぎです。
職種を揃えると関係は弱まるので、身長だけで説明できる話ではありません。
「一緒に動いている」だけで、「それが原因」とは限らない、という見方が大事です。
職種をコントロールすると、身長と年収の相関がどう変わるかを確認しました。
| 区分 | Spearman相関 |
|---|---|
| 職種コントロール前 | +0.153 |
| 職種コントロール後 | +0.108 |
職種を揃えると、身長と年収の相関は約3割弱まりました。つまり、身長と年収の関係の一部は、高身長の男性が高年収な職種に多いことで説明できそうです。
同じ職種内では差が小さいケースもある
同じ職種に絞って身長帯別の高年収率を見ると、職種によって傾向が違いました。
| 職種 | 〜169cm | 170-174cm | 175-179cm | 180cm+ |
|---|---|---|---|---|
| 会社員(n=1,228) | 8.4% | 10.5% | 9.3% | 8.9% |
| 公務員(n=332) | 10.7% | 13.9% | 20.5% | 14.0% |
| 上場企業(n=527) | 28.1% | 38.4% | 44.1% | 47.8% |
| 経営者・役員(n=272) | 62.7% | 64.4% | 77.4% | 71.4% |
| 建築関連(n=244) | 3.3% | 12.2% | 12.8% | 21.7% |
「会社員」に絞ると、高年収率は身長帯で大きく変わりません。一方、上場企業や建築関連では、職種内でも身長帯による差が残っていました。
つまり、全体で見える身長×年収の差は、職種構成の違いにかなり影響されている一方、業界によっては職場内でも身長と年収の関係がうっすら残っている、という結果になりました。
既存研究でも身長と収入の関係は確認されている
身長プレミアムは海外でも観察されている
労働経済学では、身長が高い人ほど賃金が高い傾向は「身長プレミアム(height premium)」として研究されてきました。米国・英国・北欧などのデータで、身長1インチあたり数%の賃金差が報告されています。
身長そのものが直接年収を上げるとは限らない
ただし既存研究でも、身長そのものの直接効果というより、幼少期の発達環境、認知能力、思春期の経験、職業選択などが関係している可能性が指摘されています。代表的なのは次のような研究です。
- Persico, Postlewaite & Silverman(2004)『The Effect of Adolescent Experience on Labor Market Outcomes: The Case of Height』Journal of Political Economy — 大人の身長そのものより、思春期(高校時代)の身長が大人の賃金と強く関連すると報告。
- Case & Paxson(2008)『Stature and Status: Height, Ability, and Labor Market Outcomes』Journal of Political Economy — 身長と賃金の関係の多くは、身長と認知能力の相関を経由して説明できるとする分析。
これらの研究は、「背が高いと直接稼げる」よりも「成長過程や能力・職業選択など、身長と相関する他の要因が間に入っている」という見方を支持しています。
今回のPairsデータも、既存研究と同じ方向だった
今回のPairsデータでも、身長と年収には弱い正の相関がありました。職種を揃えると相関が弱まる点も、身長と年収の関係を単純な因果ではなく、職種や属性の違いを含めて見るべきだという既存研究の見方と整合しています。
身長が低い人ほど年収を隠しているのか?
「低身長の男性は年収を未設定にして隠している」という予想を立てる人もいそうですが、今回のデータではむしろ逆でした。
実際には高身長の方が年収未設定率はやや高い
身長帯ごとの年収未設定率は、次のようになりました。
| 身長帯 | n | 年収未設定率 |
|---|---|---|
| 160-164cm | 377 | 15.1% |
| 165-169cm | 1,131 | 13.8% |
| 170-174cm | 2,340 | 17.4% |
| 175-179cm | 1,560 | 18.1% |
| 180-184cm | 708 | 18.9% |
| 185cm〜 | 129 | 20.2% |
165〜169cmの13.8%が最も低く、185cm以上では20.2%まで上がります。
「低身長だから年収を隠す」は当たらなかった
少なくとも今回のデータでは、低身長の人ほど年収を未設定にする、という傾向は見られませんでした。
高身長ほど年収欄に頓着しない可能性もある
あくまで仮説ですが、身長で第一印象を作れる人ほど、年収欄を細かく埋める必要を感じていない可能性もあります。年収を書かないという選択そのものの読み解きは、別記事(/pairs/income-not-set)で扱っています。
この結果をプロフィール改善にどう活かすべきか

佐藤くん
この分析って、プロフィール改善にどう使えばいいんですか?面白いけど、明日から身長は伸びません。

いいねラボ所長
その通りです。身長は明日伸びません。
だからこそ、身長や年収を単独で見るのではなく、組み合わせで見られていると考えるのが大事です。
強い項目がある人は自然に伝え、弱い項目がある人は他の項目で補いましょう。
最後に、ここまでの内容をプロフィールにどう落とし込むかを整理します。
身長が低い人は、年収・職種・自己紹介文で補える
身長と年収には相関がありましたが、強い相関ではありません。170cm未満でも高年収の男性はいますし、職種や自己紹介文で安心感を出せば、プロフィール全体の印象は変えられます。
年収が高い人は、職種や生活感との整合性を出す
高年収でも、職種や仕事内容が曖昧だと怪しく見えます。年収だけを見せるより、どんな仕事をしているか、どんな生活感かを自然に伝える方が信用されやすいです。
身長・年収は単体ではなく、プロフィール全体で見られる
Pairsでは、身長だけ、年収だけで評価が決まるわけではありません。写真、職種、自己紹介文、居住地、結婚意思などが組み合わさって、プロフィール全体の印象が作られます。
身長と年収のような「単体では変えにくい項目」がある人ほど、それ以外の項目で整合性を出すことが現実的な改善方針になります。
まとめ:Pairsでも高身長ほど年収はやや高い、ただし職種の影響が大きい
今回のデータをまとめると、
- Pairs男性プロフィールでは、身長が高い人ほど年収もやや高い傾向(Spearman r=+0.15)
- 年収階層で見ると、低(〜400万円)170.7cm vs 高(1000万円+)174.1cmで3.4cm差
- 高年収率(800万円以上)は170cm前後で段差ができ、175cm以上はほぼ頭打ち
- 職種を揃えると相関は+0.15 → +0.11と約3割弱まる
- 一部の業界(上場企業・建築関連など)では職種内でも差が残るが、会社員ではほぼフラット
今回のデータでは、身長と年収の関係の一部は、職種構成の違いで説明できそうです。「身長そのものが年収を直接上げる」というより、高身長層に高年収な職種がやや多いことを通じて、結果的に関係している部分がある、と読むのが自然です。
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